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30回目のコラムです。
コラムをご覧頂いている皆さまの中にはお気付きの方もいらっしゃるかもしれませんが、このコラムはシチズンが多めです。
特に意識しているわけではないのですが、もともとシチズン好きという事もあり、無意識についつい贔屓しているのかもしれません。
と、いうわけで今回もシチズンです。
国産時計初の完全防水ケースとした誕生したパラウオーターが最初に搭載されたのはこちらのシチズンデラックスになります。
上下にパッキンを挟む事により、スナップ式のケースでありながら高い防水性能を実現しています。
このシリーズが特に好きでして、国産時計っぽくない洗練された雰囲気があります。
ちなみに、画像の文字盤は外周に夜光塗料が塗られています。(この文字盤、とても珍しいんです。)
手書きで大変恐縮ですが、構造的にはこんな感じです。
特徴はベゼル側。
ミドルケースとベゼルの隙間にパッキンを置いて、それを専用のツバ付きの風防とベゼルで圧着します。
これによりケースの気密性を高めています。
パラウオーターケースは他のモデルにも多数存在しますが、この構造を採用しているのはデラックスと兄弟機のエースのみです。
また、59年発売開始のデラックスはその後のパラウオーターモデルと比べてもクラシックなデザインが多く、アンティーク時計らしい味わい深さもあります。