いつもありがとうございます。

 

第34回のコラムです。

 

本日はキングセイコーのお話。

 

キングセイコーと言えば、グランドセイコーと並ぶ高級機の一つ。

 

近年、待望の復活を果たし人気もさらに高まっています。

 

「部下を持つ男の」とか、「課長になったら」とか今見ればコンプライアンスすれすれのキャッチコピーからするに、ビジネススタイルを念頭に展開されていた事が分かります。

 

そんな中、突然現れたのがキングセイコーヴァナックです。

 

 

 

 

それがこちら。

 

さきほどのキャッチコピーはどこ行った?的な当初のコンセプト全壊しの真逆のデザインです。

 

何故キングセイコーで出した?的に思いますが、よくぞキングセイコーで出した!とも言えます。

 

グラデーション文字盤は当時の流行で、コンビのケースやインデックスも程よくこってりとしています。

 

 

 

そして!

 

一番の特徴はこのカットガラス。

 

50年以上前の時計で現在では交換用のガラスも平ガラスが多いため、なるべく傷の少ないガラスを探します。

 

このガラスが傷だらけの個体が非常に多いため、ヴァナックの仕入れをあきらめた事が何度あったっか分かりません。

 

 

 

全世代とか服装問わずとも言いませんが、大人の遊び心的な懐の深さを感じます。

 

あえてドレスシャツとかに合わせても面白いと思います。

 

今年現行ラインに突然復活を果たしオリジナルモデルへの関心も高まっています。

 

それではまた次回。

 

Mでした。