いつもありがとうございます。
久しぶりにコラムの更新です。
本日は愛知県生まれの時計メーカー タカノ
好きな時計なのでとっくにコラムで書いていると思いきや、以外と取り上げてませんでした。
よく考えてみるとセイコーやシチズンと比べて入荷する機会が少なく、なかなかタイミング的に合わなかったのかもしれません。
と、言うわけでやっと?タカノのお話です。
タカノ名の腕時計が発表されたのは1957年。
その後、1959年に起こる伊勢湾台風による工場の壊滅的な被害や過度な設備投資、業績の不振により、腕時計発表から約5年で終焉を迎えます。
その悲運のストーリーと生産期間の短さから「幻の国産メーカー」と呼ばれた時期もあり、SNSが普及した現在も見かける機会は少ないブランドです。
タカノはその後リコーにより再編され、リコーも周年記念として節目にタカノの限定モデルを発売していましたが、広がりは限定的で、今も立ち位置的には「通好み」の枠にいます。(ある意味それで良いのですが)
そんなタカノの代表作と言えばこちらのシャトーになります。
ムーブメントは当時の国産最薄の3.5mm。
文字盤にはタカノ名は無くシャトーと大きくプリントされ、このモデルに対するタカノの意気込みを感じます。
薄手のケースにふさわしい繊細な針と彫り込んだインデックスはドレスウオッチの上質な雰囲気を漂います。
GS等と比べればそこまでの豪華な仕上げや特殊装置もありませんが、手巻きで23石は高級機として十分に満足出来る仕様です。
いつもタカノの商品紹介の時に書くのですが、タカノには一番「和」を感じます。
洗練された雰囲気の中にどこか古風で懐かしい昭和の風景が思い浮かぶのです。
年齢を重ねれば重ねるほど腕に渋くなじみます。
ちなみに購入された方が愛知県の方の場合は、里帰りと勝手に心の中でグッと来ています。
それではまた次回。