第４回 ミュージアムウオッチ

いつも当店をご愛顧いただきありがとうございます。

コラムも４回目となり、少し個人的な趣味も含めたおすすめの時計をご紹介したいと思います。

今回はMOVADOの代表作ミュージアムウオッチです。

モバードは１８８１年創業のスイスのメーカーです。

自社製ムーブメントを製造していた非常に技術力の高いメーカーで、ティファニーへもOEM供給されています。

特にアンティーク時計をお好きな方の方が評価が高いかもしれません。

ミュージアムウオッチはモバードの代表作の一つであり、現在も続く息の長いシリーズの一つです。

個人的にも好きな時計の一つでして、半分趣味な感じでいつも仕入れています。

今回、ボーイズサイズとレディースサイズの２本入荷したのですが、ボーイズサイズはこちらのコラムを掲載前に早々と完売してしまいましたので、本日は少し前に入荷した金メッキケースと合わせて２本ご紹介させて頂きます。

ミュージアムウオッチは１９４７年ネイサン・ジョージ・ホーウィットによりデザインされた時計です。

最大の特徴でもある１２時下の大きなドットは正午の太陽を表現しています。（何も知らないと暗闇の中の月と勘違いしてしまいそうです）

今に至るまで何度もマイナーチェンジを繰り返しておりますが、基本的なスタイルはそのままです。

特に好きなのが初期のアクリル風防が付いた手巻きモデルです。

ケース形状も含め、全体的に丸みがあり可愛らしい印象です。

ちなみにその後のモデルは風防もアクリルからガラスに変更され、ケースの形状もフラットな印象に変更されています。（それはそれでカッコいいんで好きなのですが・・・）

また、文字盤が経年変化により変色しやすく、黒でも角度によってはほんのりと茶色がかっていたり（この画像では全く分からないですが・・・）、ポツポツとした経年変化も普通の時計なら気になるのですが、この時計の場合はデザインの一つとして馴染んでいたりします。

角の取れたケースは腕に着けても柔らかい印象で、カジュアルスタイルにも使用して頂けます。

アートウォッチの元祖的存在で、時計好きでないと知らないマイナーなモデルにはなりますが、その分価格もお手頃です。

「知る人ぞ知る」も裏を返せば魅力の一つ。

なかなか本数が揃わない時計になりますので、是非ご検討下さいませ。

それではまた次回。