SEIKOワールドタイム1stモデルが入荷致しました。
1964年、東京オリンピック開催を記念して発売されました。
白と黒の2色展開で、黒文字盤の方がより数が少なく希少です。
4時のリューズで回転式インナーベゼルを操作して、世界中の現在時刻を確認します。
回転ベゼルの都市名が劣化によりかすれている個体も多いですが、キレイに残っています。
また、青いラインの色抜けもほぼ見られません。
回転ベゼルの動きもスムーズです。
この回転ベゼルを回す歯車はプラスチックになり、すでに傷んでいる個体も多いので、非常に大きなポイントです。
裏蓋には聖火のマークが刻印されています。
これもファーストモデルの特徴で、2ndモデル以降はスクリューバック式になり聖火マークもなくなります。
シリアルナンバーももちろん64年です。
刻印は少し薄くなっておりますが、60年前の時計になりますので完全に見えなくなっている個体も多く、まだ肉眼で確認出来るので良い部類に入ると思います。
ちなみにこの裏蓋ですが、丸印のようなクラックが入りやすい特徴があります。
これは裏蓋自体の構造が原因で、ケースに圧着して固定する割には裏蓋が薄く、圧に耐えられないのだと思います。
あくまで個人的な印象ですが、7~8割位はクラックが入っています。
なので、裏蓋のクラックに関しましては、入っている事前提で見ています。
クラックがあっても裏蓋はしつかりと閉まりますし、外れる事もありません。
ある意味、クラックが入る事により圧が抜けるので、これ以上広がるリスクも少なくなるとも言えます。
当時の定価から見ても位置付け的にGSのような高級機ではありませんので、その中で出来る限りの事はしているのですが、どうしても無理が出てしまうのは仕方がないのかなと思います。
なので暖かく見て頂ければ幸いです。
2020年、東京オリンピック開催以降さらに注目が集まり、ますます人気が高くなりました。
が、上記に上げたようなチェックする箇所も多く、入荷は少なくなってきています。
リューズガードも無いむき出しの大きなリューズも武骨でカッコイイ印象です。
是非この機会にご検討下さいませ。
以上、Mでした。