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今回は・・・・も?かもしれませんが、このコラムはシチズンが多めです。
なにぶんシチズンが好きなので、お許し頂ければと思います。
と、言うわけで今回は防水型のパラウォーターケースのお話です。
国産腕時計初の完全防水ケース「パラウオーター」は1959年、手巻きの高級機デラックスに初めて採用されました。
裏蓋とベゼルの下にパッキンを挟むことにより、ケースの気密性を高めています。
手書きで恐縮ですが、構造的にはこんな感じです。
裏蓋とケースの隙間にパッキンは特に珍しくもないですが、特徴はベゼル側。
専用のツバ付きの風防の下にパッキンを置いて、その上からベゼルで圧着しています。
この構造を採用しているのはシチズンデラックスと兄弟機のエースになります。
こちらが兄弟機のエースです。
幅広のベゼルは存在感も強く、スラっと曲線を付けて伸びたラグもクラシックです。
また、もう一つの特徴としてミラー文字盤があります。
ミラー文字盤自体はエースやデラックス以外にもございますが、生産されていた年代が限定的な為、どのモデルも貴重です。
もともとは50年代頃のROLEXのヴィンテージモデルが語源と思いますが(違っていたらごめんなさい)、共通するのはグロスのような独特な艶感があり、ツヤ無しやメタリック調の黒と比べて色に深みがあります。
スポーティーな印象が強い黒文字盤系ですが、ミラー文字盤は渋く味わい深さがあります。
また、あえて言えば、あまり国産時計っぽくない洗練された雰囲気があるのも特徴です。
ケースのサイズも腕に収まりが良く、季節や気分によっては革ベルトやNATOベルトに付け替えても良い雰囲気です。
あまり本数が揃わないシリーズですので、是非この機会に見比べて見てください。
それではまた次回。
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