いつもありがとうございます。

 

自分のペースでのんびり続けてきたこのコラムも29回まで来ました。

 

今回はシチズンアラームのお話です。

 

 

 

国産腕時計初のアラームウオッチとして発売されたシチズンアラーム。

 

中央の回転盤を2時のリューズで操作して、設定時刻になるとセミの鳴き声のようなカン高いアラーム音が鳴り響きます。

 

・・・・ここまではいつものパターン。

 

実はこの時計、ちょっと謎を含んでいます。

 

 

 

 

それはこちらの番号。

 

刻印でもなんでもなく、普通に手書きで入れられています。

 

この個体が・・・・

 

 

 

あと2つあります。

 

通常は共鳴蓋が付いているところ全て外され、その代わりにそれぞれ番号が書かれています。

 

とっても気になりますね。

 

さらに中も見てみます。

 

 

 

機械、ケース共に大変キレイです。

 

これだけだとなかなか分からないのですが

 

 

 

同じくアラームウオッチを並べてみると、下のモデルには石数等の刻印がありません。

 

ここからは個人的な推測になりますが、なにかしらの理由でエラーになった個体をシチズンが社内でまとめて管理していたのではないでしょうか。

 

そうすると先程の番号も納得がいくのです。

 

 

 

共鳴蓋が無いのである意味完品ではないのですが、市販品とは異なる仕様は想像を掻き立てます。

 

単純に個体としても大変キレイでピンク色の回転盤も希少です。

 

国産時計って面白いですね。

 

それではまた次回。