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今回はシチズンのお話です。

 

よくお店でお客様より好きなメーカーは何ですか?と聞かれる事が多いのですが、その時は「国産時計ならシチズンです。」と答えています。

と、いうのも個人的なコレクションがシチズンが多いんです。

もちろん、セイコーもあればタカノも持っていますし、舶来品も所有しておりますが、整理するとシチズンが一番多いんです。

 

思い返せば時計学校で腕時計の授業にはシチズンホーマーが教材で使われていましたし、可愛いらしい変わり文字盤も多いので、個人的な趣味に合うのかもしれません。

 

そんなシチズンの中でも好きなシリーズの一つスーパーシリーズが続けて入荷致しましたので、今回はそちらを取り上げたいと思います。

 

シチズンの主要なモデルには上位機種のスーパーシリーズが存在します。

 代表的なところで言えば自動巻ならこちらのJET、手巻きならデラックス、エース、ハイラインになります。

 

全てに共通するのは、組み立てには優秀な数名の熟練技術者によって行われ、より精度を追求した特別調整が行われています。

また文字盤には3つ星マークがプリントされており、通常モデルとの差別化を感じさせます。

 

 

 

ケースは14金張りで、80ミクロンはライバルでもあるSEIKOの高級機と比べても見劣りしません。

 

 

 

 

そして!こちらが特別調整を施したムーブメント。

差別化をはかるために金メッキが施されています。

 

これがとてもカッコイイ!

裏蓋を開けないと見えませんが、これが搭載されている事実だけで満足感が高まります。

 

でもそれを抜きにしてもデイト無しの自動巻のムーブメントで35石ってかなり贅沢な仕様です。

 

 

ちなみにこちらは通常のムーブメント。

通常は銀色です。

 

金色ムーブメントを見た後では見劣りを感じるかもしれませんが、丁寧に作られた十分良い時計です。

スーパーシリーズが少し過剰すぎるんです。

 

 

 

 

続けてこちらは手巻きのスーパーエース。

若者向けの手巻き時計シチズンエースの特別版です。

スーパーシリーズの中でも生産年数は非常に短く短命に終わっています。

 

と、言いますのもエースは同じ手巻きの高級機シチズンデラックスの廉価版的な位置付けのモデルで、デラックスにもスーパーデラックスが存在するため位置付けが少し難しいモデルなんです。

 

普通に考えればスーパーデラックスだけで良いのですが、主要モデルの一つなのでとりあえず作ってみたのでしょうか。

 

 

 

もちろんムーブメントも金色で特別調整が施されています。

 

兄貴分のデラックスと比べて2石少ない23石ムーブメントなところも気を遣う弟分的な感じで微笑ましいです。

 

 

 

大ぶりなケースが多いのもスーパーシリーズの特徴で、太めのラグも男らしさがあります。

 

腕に着けると高級機ならではの風格が感じられますが、いかにもな主張ではなく、洗練された雰囲気があります。

 

相場の上昇が続くセイコーと比べてまだ比較的安定している為、高スペックの時計でも現実的な価格から狙えるのも魅力です。

 

近年機械式時計に再び意欲的なシチズン。

 

コレクションの一つにいかがでしょうか。

 

それではまた次回。

 

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