いつもありがとうございます。

 

第5回は文字盤のお話。

 

時計選びにおいて一番重要なポイントは文字盤のコンディションではないでしょうか。

 

もちろん一番人気はシミ一つ無いキレイな文字盤ですが、中には私のように枯れて変色していたり、ムラのある文字盤に魅力を感じる人間もいます。

 

感覚的には古着探しに近いでしょうか。

 

首元が伸びて色褪せたTシャツの方が不思議と愛おしいと言いますか・・・

 

今回はそんなお話です。

 

 

 


一番分かりやすい白文字盤で説明します。

 

こちらは50~60年代頃にみられる白文字盤。

 

真っ白と言うよりはややくすんだオフホワイトのような色味で、光の反射も無く柔らかい印象です。

 

経年変化により様々な表情を作り、アンティーク時計らしい味わい深さも感じられます。

 

 


 

もう一つがこちら。

 

60~70年代以降によく見られるシルバー調の文字盤です。

 

上のモデルよりもスポーティーな印象で、現在でもこの色合いが白文字盤ではよく使われているのではないでしょうか。

 

可愛いよりカッコいい印象です。

 

同じように年月が経過すれば文字盤も変化しますが、上のモデル程自然な風合いは起こりにくく、あまりキレイに風合いが生まれません。

 

なので、枯れた文字盤がお好きな方は60年代以前の時計がおすすめです。

 

次からはお店の商品でご説明します。

 



 

こちらは60年代のジラールペルゴシーホーク。

 

全体的に文字盤がくすみ、ポツポツとした内サビやところどころムラも見られますが、同じように褪せた数字や針と相まって不思議とバランスが取れています。(と、思っています。)

 

5段階で言えば3くらいの変化でしょうか。

 

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続きましてLONGINESの50年代手巻きモデル。

 

こちらはジラールペルゴよりもさらに変色が進み、飴色に近い色合いになっています。

 

同じように変色した夜光数字も素敵で、変色した事によって中央のブルースチールの針がより強調されています。

 

ここまでくると5段階の4.5くらいでしょうか。

 

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枯れた文字盤は腕に着けるとさらに風合いが増し、昔から着けているかのように腕に馴染んでくれます。

 

好みの分かれる文字盤も多いですが、今後の時計選びの選択肢に枯れた文字盤もいかがでしょうか。

 

それではまた次回。